デパートメントHへお邪魔してきました。
『デパートメントH』というイベントへお邪魔する機会があり、鶯谷へ。
フェティシズム・パラフィリアが入れ乱れ、『カオス』という言葉がそっくりそのまま具現化された場所で。
倒錯した性がそこでは普通というか、わかりやすく言うなれば、「普段は逆立ちしている人がそこの空間だけは、二足歩行で歩いている」というような、まだまだ知らないことだらけということを思い知らされた。
どんなに博学で、どんなに経験豊かでも、知らないことだらけのまま死んでいくのだと思う。世界は、残酷なまでに知らないことで溢れかえっている。
『デパートメントH』の片隅では野良SMプレイが繰り広げられていた。
それはSMプレイを初めてみた僕のSMへのイメージを覆すものだった。
ムチで打つ、蹴る、首を締める、ここまではまだ想像の範疇だったのだが、プレイ最後に女王様がM男を抱きしめたのだ。
僕はその瞬間ハッとしたのと同時に、涙がでそうになった。というか泣いていた。
SMプレイの良さやそこで得られる快感というものを、多くは理解できないけれども、最終的にしている行為、求めている行為というのは一緒なんだと。
軽率な言葉でいえば、「愛」があっての行為だと。僕がハッとしたのはその、ひどく当たり前のことに気付かされたからなのだと思う。
すべてのSEXやプレイに愛があるというわけではない。欲求を満たすというためだけにそういう行為をするのもあってもいい。
ただ、愛のあるそれは、美しいなあと、そして、できるだけ愛を持っていけたらいいなあと眠りに就く前にそう思い出したのでありました。
おやすみなさい。
P.S タイトルと導入がひどくてごめんなさい。