9/3 まだ生きている。

バンコク2日目

 

特に予定も決めていなかったので、ふらふら近くの観光スポット巡りへ。

露天でドラゴンフルーツとりんごをミックスしたフルーツジュースを買ったんだけど、これが鬼おいしかった。

 

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【背景をぼかせば大抵の人は素敵な写真だねと大変温かみのある薄い言葉をかけてくれます】

 

ワット・ポーへ行くために地図を見ていると、お兄さんに声をかけられしばし話す。

「どこいくの?」

「ワット・ポー」

「ああ、それならそこだよ。ってウハッwwwwww今日月曜日じゃんww休みなんだけどwwwwwwww明日行きなよwww」

「まじで?どうするかなあ」

「オススメスポット教えてあげるよ!地図出して!」

「ありがとう!(地図を出す)」

「ここと、ここと、あとこのT.I.Tってとこで旅の情報ゲットできてチケット安いからまじオヌヌメ!そこのトゥクトゥク(タイのタクシーバイク)が安くて、一人10Bで全部行ってくれるから乗ってみ!」

「すごいねそれ!ありがとう!」

「よい旅を!」

 

トゥクトゥクの近くへ行くと、おじさんが声を掛けてくる。

「どこ行きたいの?一人10Bでいいから乗りなよ!」

「こことか(地図を見せる)」

「おk。さあ乗って乗って!」

 

 

ワットインドラヴィハーン。

 

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【ペラい大仏】

 

ローハ・プラサート。

 

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【モノクロ写真のずるさ】

 

 

建物の近くをうろうろしていると、おっさんが話しかけてきた。

「へーいジャパニーズ!トウキョー?オオサカ?」

「トーキョー!」

「うちの子もあなたたちと同じぐらいの年で、つい話しかけちゃったwww」

「まじかw」

「旅の予定はどんなかんじなの?」

「んーラオス行ってーカンボジア行くかなー」

「旅のチケット安く売ってるとこ知ってるぜ。うちの子もよく買ってる。T.I.Tってとこ。」

「ああ。さっきも言われたよそれ。」

「そそ。いいところなんだよね。」

「教えてくれてありがとう!そんじゃ。」

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 【タイ人みんな優しい】

 

タイ人はいい人が多いなあと思いながらいざローハ・プラサートへ入る。

 

階段を登り周りを見渡すと、前を見ても左を見ても右を見ても同じものが見えるというシンメトリーな構造になっている。まるで平安京みたいだ。

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【シンメトリーブッダ】

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【ローハ・プラサートのてっぺんから見た都会。バンコクは空気が悪うござんす。】

 

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 【今日のにゃんこ】

 

トゥクトゥクに乗り込む。次に連れて行ってもらったのは、お待ちかねのT.I.Tだ。

英語に堪能なお兄さんが聞いてくる。

「旅のプランはどんな感じなの?」

僕達がアバウトに旅のプランを話すとどういう手段で、どういうルートで行くべきかを教えてくれる。

「どこまでチケットを手配しようか」

「じゃあラオスに入るまでで。」

「うん。じゃあそうすると7500Bだね。」

 

高い。自分たちは相場を知らないからなんとも言えないのだけれども、どうしようかとゼルダと話しているときに「高い」という言葉を日本語で口に出したとたん、「高い!?こっちは安くしてるんだけど(怒)」とキレられた。日本語わかるんかい。

 

宿に帰って旅慣れしてる人に聞いてみようということで、その場を逃げた。

 

トゥクトゥクに戻り、乗り込んだら目的地も言わずに発進した。どこに向かうのか聞いても、よくわからないことを言ってぼかされた。

しばらく乗っていると別なT.I.Tにたどり着いた。怖い。

そして、店員が言う。

 

「こういうプランで行けば、8000Bかなあ」

 

ここでやっと気づいた。一番最初にオススメスポットを教えてくれたお兄さんも、トゥクトゥクおっさんも、ローハ・プラサートで話しかけてきたおっさんもみんな観光客を食い物にして、T.I.Tという法外なチケットを売りつけてくる旅行代理店のグルだ。ちなみにワット・ポーが休みというのも嘘。よく考えればワットインドラヴィハーンもローハ・プラサートも観光客は少なく、皆トゥクトゥクに連れて来られてた人だったかもしれない。

 

2回目のT.I.Tを逃げるようにして出て、トゥクトゥクに乗る。

「カオサンまで戻ってくれ。」

「でももうガソリンがないだよねー。ちょっと5分ばかり待っててもらえる?」

「うーん。わかった。」

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 【何かたくらんでいる顔】

 

しばらく走らせて、ガソリンスタンドに行くのかと思いきや、止まったところはなんと3回目のT.I.Tだった。二度ある事は三度あるわけねーだろ。

「もうT.I.Tはいいからカオサンまで戻れや。」

嫌な顔をされる。T.I.Tの店員もそうだったんだけど、騙そうとしてくるタイ人を断ると露骨に嫌な顔をされる。

 

カオサンまで戻り金を払いトゥクトゥクを降りる。ここまで3時間。タイの怖さを垣間見た気がする。

この手口は地球の歩き方にも書いてある超オーソドックスなもので、他にもスーツ屋を巡らされるものや真珠工場に連れて行かれて買わされるものもあるらしい。

僕らはトゥクトゥクに10Bずつ払っただけで、2つの観光地に行けたし(これは地球の歩き方にも乗っている観光地)、チケットを買わずに旅の情報も仕入れることができたので何も損はなかったのだけれども、この手口に引っかかり、チケットを買わされている観光客なんてゴマンといる。実際ここ(http://www.startthailand.com/thaiinfo02/index.html)の被害報告をみるとそれを実感する。

 

曖昧な態度をとっているといつか痛い目に合う。右手の甲を相手に向けて中指を一本突きつけあがれ。